過活動膀胱

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Q&A 過活動膀胱について

過活動膀胱って、なんですか?
膀胱が勝手に縮んだり、過敏な働きをするために尿のトラブルを起こす病気です。
症状は尿意切迫感・頻尿・切迫性尿失禁の3つで、尿意切迫感だけでも過活動膀胱と診断されます。
過活動膀胱の患者数はどれくらいですか?
案外身近な病気です。最近の調査では、日本の40歳以上男女の12.4%、つまり8人に1人が、過活動膀胱の症状を持っていることがわかっています。実際の患者さんの数は800万人以上ということになります。この中で、切迫性尿失禁がある人は、約半分でした。
拡大図は こちら
過活動膀胱はどうして起きるのですか?
過活動膀胱には、脳と膀胱(尿道)を結ぶ神経のトラブルで起きる「神経因性」のものと、それ以外の原因で起きる「非神経因性」のものがあります。
「神経因性」・・・脳卒中や脊髄損傷の後遺症で、脳と膀胱の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きた場合。
「非神経因性」・・・前立腺肥大症で尿が出にくい状態が続き、膀胱が過敏に働くようになった場合。(男性)出産や加齢によって子宮、膀胱、尿道などを支えている骨盤底筋と呼ばれる筋肉が弱くなった場合(女性に多い)

それ以外に何らかの原因で膀胱の神経が過敏に働く場合や、原因が特定できない場合も多くみられます。尿のトラブルの原因をつきとめるために、まずは医療機関を受診しましょう。
治療はどのように行われるのですか?
過活動膀胱の治療には、主に抗コリン薬という薬を使った薬物療法を用います。膀胱を収縮させる信号は、“アセチルコリン”という物質が神経の末端から出ることによって、膀胱に伝えられます。このアセチルコリンの はたらきを弱めることで、膀胱の異常な収縮を抑えるのが、抗コリン薬という薬です。つまりお薬で良く症状が改善します。