内科

風邪

風邪(鼻づまり、鼻やのどの粘膜の乾燥、くしゃみ、鼻水、のどが痛む、せきが出る。などの症状)は、鼻からのどまでの上気道を中心とする部分に、ウイルスや細菌が感染して急激に起こる炎症です。
実際に風邪をひくと、気管や気管支などの下気道にも炎症が広がっていく場合も少なくありません。

原因になる病原体はたくさんありますが、その80~90%はウイルスです。
疲労やストレス、睡眠不足、栄養バランスの偏り、寒さ、乾燥などの要因が重なると発症しやすくなることが知られています。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスが病原で起こる疾患です。A型、B型、C型の3種類があります。
潜伏期は1~3日くらいで、患者が咳をしたりするとウイルスが空中を浮遊し、それを人が吸い込むことで感染します。

治療は症状出現後2日以内に開始します。
インフルエンザワクチンの予防接種である程度は防げますが、その年によって流行する菌の型が違うため万能ではありません。
体の弱い人は、流行している時に人混みに出るのを控えた方がよいでしょう。

糖尿病

糖尿病は、食事で摂った糖をエネルギーに変えるときに必要なホルモンであるインスリンの異常から起こる病気です。
インスリンの産生や分泌が不足したり、インスリンが十分に働かなくなると、血液の中にブドウ糖が溜まり糖尿病の状態となります。

糖尿病を放置しておくと、網膜症、腎症、神経障害などの合併症が起こります。
食事療法や運動療法、薬物療法などをきちんと行い、血糖値をうまくコントロールして合併症を防ぐことが重要です。

脂質異常症(従来の高脂血症)

脂質異常症とは、血液中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が異常に増加した状態をいいます。
長く続くと動脈硬化が生じ、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの病気を起こします。

高血圧

高血圧とは?

高血圧とは、安静時の血圧が慢性的に正常値を超えている状態のことです。具体的な数値でいうと最高血圧が140以上、最低血圧が90以上の場合に高血圧の疑いがあります。

高血圧といっても、いわゆる 本態(ほんたい)性高血圧と腎臓の病気やホルモンの異常といった血圧上昇のメカニズムが分かっている 二次性高血圧があります。およそ全体の9割を占めるのが 本態性高血圧で、加齢や遺伝、食生活の乱れ、運動不足、肥満などの要因が絡み合って生じていると考えられています。

自覚症状はほとんど現れないため、「サイレント・キラー」とも呼ばれます。症状がないからとそのまま放置しておくと、血管に負担がかかり、血管を傷つけたり柔軟性を失ったりすることで動脈硬化を起こし、脳卒中や心筋梗塞など全身に関わる重大な病気を引き起こしてしまいます。

同じ環境で暮らす人が高血圧の場合は高血圧になる可能性が高いとされています。また、遺伝も関係していると言われていますので、血縁者に高血圧の人がいる方は注意が必要です。

高血圧の治療法

1.病院での通院治療

●降圧薬を服用することで上昇した血圧を下げる治療を行います。
しかし、高血圧そのものを根本から治療することにはなりません。
そのため、何よりも欠かせないのが食生活と運動を中心とした、生活習慣の改善です、
具体的には以下のようなものがあります。

2.生活習慣の改善

●塩分を控える
日本人が高血圧になる理由のひとつに、食塩摂取量の多さがあります。
日本高血圧学会は1日6g未満(なるべく一桁以下)を推奨しています。
自宅での食事に限らず、インスタント食品や加工食品の使用、外食の際も気をつけましょう。

野菜や果物を食べる
野菜や果物、豆類に多く含まれるカリウムや食物繊維は血圧を下げる作用があります。
煮たり、ゆでたりすると汁に栄養成分が出てしまうので、調理法の工夫もヒントになります。
(腎臓の悪い人は当てはまらないので、必ず主治医にご相談下さい。)

減量する
肥満と高血圧は密接な関係があります。
食事療法だけでは限界があるため、運動療法も同時に行うことが重要です!
標準体重まで減らさなくても血圧を下げる作用があります。
まずは3~4kgを目標にしてみてください、1kgの減量で血圧は1~1.5は下がると言われています。

禁酒・禁煙をする
飲酒や喫煙が過剰な方は高血圧を引き起こします。
1日のアルコール摂取量は30ml以下にしましょう。(およそ日本酒で1合、ビール大ビン1本、ウイスキー2杯、ワイン2杯まで)
高血圧の方は、禁煙は必須です。

適度に運動をする
運動は血圧を下げる働きだけでなく、ストレス解消にも役立ちます。
有酸素運動としてウォーキングなどを毎日30分以上行うといいでしょう。
ただし、心臓に疾患を抱えている人の場合、体への負担もあるため、必ず事前に主治医にご相談下さい。

高血圧は一生治療を続けなくてはいけない?

高血圧の薬は、ずっと飲み続けなければいけないと考えがちです。
確かに血圧を下げる薬は根本的な解決にはなりませんが、服用をやめると元の高血圧の状態に戻ってしまいます。
日々の血圧を安定させることによって、脳卒中、心筋梗塞などのリスクを低下させておくことが大切です。
しかし、薬の服用と生活習慣の改善でしっかり血圧が下がっていることを確認できれば、医師との相談の上、薬の服用をやめることは可能です。定期的なチェックは行いましょう。